たしかに品質のいい道具は、腕などの変なところに力がかからなくて
作業にストレスがありませんね。
そんなわけでコツコツと、自分に合う編み物道具や縫物の道具を集めてます
ひと月前のお話ですが、スーパーの店頭に大貫刃物さんが来られてました。
この刃物屋さん、かなり昔から数か月に一度お見掛けしておりました。
兵庫県は小野市から巡回されているお店みたいです。
鎌などの農機具の奥に、ラシャ切りバサミや糸切りばさみが
ずらっと並んでるのが見えたので、お邪魔して手に取らせていただきました。
「弥彦」と店主さんの銘が入った糸切りばさみを、なにげなく握って
刃を閉じた瞬間、「わっ!?」って驚きました。
握る感触は硬すぎず柔らかすぎず、刃の鳴るしゃきっとした音も凛と響き。
そして刃が元の位置に戻るとき指に伝わる弾力の心地よさ。
素晴らしい、実に素晴らしいのです。
実は私、糸切りばさみはあまり好きじゃなかったのです。
というのも、手芸店で買う糸切りばさみが、どれもこれも全く切れなくて
「糸切りばさみとはこういうものなのね・・・」とあきらめてしまってたからです。
何本か試しに握らせてもらって、一番手になじむものを買わせていただきました。
家に帰って刺し子ふきんの仕上げの糸始末で使ったところ、
数枚作業しても手指が全く疲れなかったです。
いい道具とは、ここまですごいものなのか…としみじみいたしました。
今日は美作市のAコープにお店を出されてました。
今年は2月、4月、6月にお店に来られるようです。
今回は12センチタイプの少し大きい糸切りばさみを購入しました。
こちらは「千勝」という銘が入っていて、店主さんいわく
「これは名人が作ったものだよ。いいものだよ。」とおっしゃられてました。
家でまた糸始末してみましたが、狙ったところがシャキッと切れて
とても気持ちのいい縫い仕事ができました^^
握り部分は金属なので、余ってたバイアステープを丁寧に巻きました。
テープが汚れたり古くなった時のことを考えて、巻きはじめと
巻き終わりの部分だけを布用接着剤でつけてます。
店主の弥彦さんは、もうかなりのご高齢です。
背も腰も曲がられてますが、かくしゃくとされておいででした。
これからもずっとお元気でおられますように・・・。
そしてもしどこかで、鍛冶屋さんの打つ糸切りばさみに出会えたら、
ぜひ一度手に取っていただきたいとおもいます^^
(おまけ)ヒヤシンス咲きました。
地植え用の小さな球根だったから、咲くかどうか微妙だったけど
こんなに立派な花をつけてくれました。
晴れた日の窓辺から、とてもいい香りが漂ってきます。
しばらくは目と鼻が幸せですね^^
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