2017年6月23日金曜日

糸車がやってきた!


我が家に糸車がやってきました。
最近は骨董市やアンティークショップへ行くことが増えてます。
主に状態のいい糸紡ぎの道具がないかというのがメインですが、
昭和初期の物でも90年近くなるものばかりですから、虫食いだらけだったり
がたつきがひどくて、オブジェ状態の物が多かったりです。

先日、イベントのついでに訪ねたアンティークショップで糸車発見!
そちらのお店には時々古布を探しに行ってたのですが、
6月末で閉店してしまうとのことで、全品半額にされてました。

虫食いも少なく、今まで見た糸車の中では、ほどほどの状態。
あちこちガタは出てましたが、取っ手がきちんと回せたので、迷わず購入。

磨いたり、抜けかけてた部分をはめて直し、別の骨董市で購入した錘(つむ)を
取り付けると・・・。

ちゃんと糸が紡げました。
錘を固定するひものかけ方までは分からなかったので、適当にしてるけれど!
紡毛機と違って回転数がすごく早いので、まだまだ糸の太さが安定しませんが
せめて刺し子糸になるくらいまで細くしたいな。


実をいうと・・・糸車本体より、この錘のほうが先に見つかったのです。
骨董市の店先で、ガラクタがいっしょくたに入れられた箱の中で、
なぜかこれだけピンときて、買ってしまったという・・・。
その2か月後には糸車本体が買えるとか、もう縁というしかない出会いでした。
いやはや、これがないと糸がつむげないですしね。

長さは約26センチ。錘の先も欠けたり曲がったりしてないのがさいわいです。

錆がすごくて、半日くらいかけてスポンジやすりとさび落とし液で
ごしごしこすると、きれいに回るようになりました。
昔の物ってほんと頑丈です。


いま使われてる糸車のほとんどは、砂時計型のコマに糸をかけるのですが
これはどうやらお正月の羽根つきに使う羽にも使われる、ムクロジの種のようです。
それに両側から細い竹筒を差して、回転を安定させてます。

紡ぐときは錘先がやや下に30度くらい角度がつくよう固定します。
そうすると、糸に撚りをかけるときに糸が外れにくくなっていい感じです。

ただ、残念なことに右側の竹が欠けて壊れている状態なので
普通に使うと固定のひもに引っ掛かってうまく動きません。


厚紙を丸く切ってガードに使ってましたが、いまはウッドビーズを差してます。
カラカラ音がしますが、よく回ってくれます^^

しかし、綿、糸車と来て、次は何と縁があるんでしょう・・・。
機織り機?それとも技術?

まさか、まさか・・・ね^^;

まぁ、その時になったらわかりますよね、きっと!

(6/24追記)
ムクロジの錘ですが、なんとなんと!

http://www2.izumo-net.ne.jp/oyashiro/2010/11/post_70.html
一人女神社さまのサイトにて、天照大神さまがムクロジを糸車にもちいたと
いう記述がありました。

砂時計型のコマを使う以前の糸車の錘の姿なんでしょうか。
だとしたら、この形はすごく由緒正しいんですね。びっくりでした!

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