我が家に糸車がやってきました。
最近は骨董市やアンティークショップへ行くことが増えてます。
主に状態のいい糸紡ぎの道具がないかというのがメインですが、
昭和初期の物でも90年近くなるものばかりですから、虫食いだらけだったり
がたつきがひどくて、オブジェ状態の物が多かったりです。
先日、イベントのついでに訪ねたアンティークショップで糸車発見!
そちらのお店には時々古布を探しに行ってたのですが、
6月末で閉店してしまうとのことで、全品半額にされてました。
虫食いも少なく、今まで見た糸車の中では、ほどほどの状態。
あちこちガタは出てましたが、取っ手がきちんと回せたので、迷わず購入。
取り付けると・・・。
ちゃんと糸が紡げました。
錘を固定するひものかけ方までは分からなかったので、適当にしてるけれど!
紡毛機と違って回転数がすごく早いので、まだまだ糸の太さが安定しませんが
せめて刺し子糸になるくらいまで細くしたいな。
実をいうと・・・糸車本体より、この錘のほうが先に見つかったのです。
骨董市の店先で、ガラクタがいっしょくたに入れられた箱の中で、
なぜかこれだけピンときて、買ってしまったという・・・。
その2か月後には糸車本体が買えるとか、もう縁というしかない出会いでした。
いやはや、これがないと糸がつむげないですしね。
長さは約26センチ。錘の先も欠けたり曲がったりしてないのがさいわいです。
錆がすごくて、半日くらいかけてスポンジやすりとさび落とし液で
ごしごしこすると、きれいに回るようになりました。
昔の物ってほんと頑丈です。
いま使われてる糸車のほとんどは、砂時計型のコマに糸をかけるのですが
これはどうやらお正月の羽根つきに使う羽にも使われる、ムクロジの種のようです。
それに両側から細い竹筒を差して、回転を安定させてます。
紡ぐときは錘先がやや下に30度くらい角度がつくよう固定します。
そうすると、糸に撚りをかけるときに糸が外れにくくなっていい感じです。
普通に使うと固定のひもに引っ掛かってうまく動きません。
厚紙を丸く切ってガードに使ってましたが、いまはウッドビーズを差してます。
カラカラ音がしますが、よく回ってくれます^^
しかし、綿、糸車と来て、次は何と縁があるんでしょう・・・。
機織り機?それとも技術?
まさか、まさか・・・ね^^;
まぁ、その時になったらわかりますよね、きっと!
(6/24追記)
ムクロジの錘ですが、なんとなんと!
http://www2.izumo-net.ne.jp/oyashiro/2010/11/post_70.html
一人女神社さまのサイトにて、天照大神さまがムクロジを糸車にもちいたと
いう記述がありました。
砂時計型のコマを使う以前の糸車の錘の姿なんでしょうか。
だとしたら、この形はすごく由緒正しいんですね。びっくりでした!