2023年9月7日木曜日

2023年の和綿

 今年も多忙すぎて気がついたら、ブログが年単位になってる。

ゆっくり手仕事できるようになる日がいつくるのやら。


和茶綿のこと。今年はとてつもなく不作。

「三年一穫(いっかく)」という言葉が身に染みた年でした。


毎年育ててますが、種まきはたしか5/7頃で芽が出そろったのが5/16。

今年は梅雨入りが5/29、梅雨明けが7/16。梅雨時期が1か月2週間と3日。

最初の花が咲いたのが7/13でした。


ところが今年の天候の予想によるととてつもない猛暑で、
梅雨明けしたとたん、毎日35度を超えるような暑さが何週も続きました。

それと同時に鹿による葉の食害で、3本くらいやられたので、

6月末に追加で種まき。これはいま花が咲いてる最中です。


棉は「日照り花」と言われるくらい、暑さ大好きな植物らしいですが、

とてつもない猛暑のためか、8/17に実が開絮(かいじょ)してしまいました。

最初の花が咲いてから35日での開絮!?早すぎです。とてつもなく早い!
例年だと8月末の開絮が普通なのですが、二週間も早いと小さい実ばかりで

中の繊維が未熟で細いものが多くなってしまいました。

一本の木につく実の量も、毎年15個前後つくのですが、今年は10~12個くらい。

とにかく例年通り種まきした株に花が咲きません。


また、一緒に育てている洋綿も開絮が恐ろしく早い。

毎年9月半ばから始まる開絮が、8月末でしたし。

ただし洋綿は気候が合ったのか、1本5~8個しか毎年実をつけないのに、

今年はどの木も8~12個くらいついています。


我が家の和綿だけがそういう状況かと思ってましたが、ツイッターなどを
見ていると、どうやらどこでもそんな感じみたいです。

今年は和茶綿の収穫量は少なくなりそう。


綿に関する伝承を調べていると、あちこちの本で書かれていることがあります。

「綿は豊作が一年、普通作が一年、不作が一年。これの繰り返し」

というのがどこの本でも見かける文章でした。


我が家は去年が和綿の大豊作の年だったので、今年は不作なんだろうなーと

納得してしまった部分があります。

今年は残りの綿桃がひらくのを待ちつつ、早めに畑じまいをして土づくりをがんばり、

来年に備えることにしようと思ってます。


もし、こんな気まぐれにしか書かないブログにお越しの方がおられたら、

綿花ってこんなこともあるんだー、くらいに思っていただければ幸いです。