夏も台風のおかげであっという間に暑さが去り、
秋の気配も日々濃くなる今日この頃、いかがお過ごしですか。
今年は5月ごろから庭に花壇を作って、綿花栽培をしておりました。
そのまとめです。写真が数枚重なるのはご容赦ください。
これは茶綿の実。
昨年茶綿の綿を買ったら種つきだったので、今年は種まきしてみました。
そのほかには園芸店の綿の種と、ドライフラワーの綿の実から種を取ってまきました。
土はマサ土しかなかったので、発酵牛糞堆肥と苦土石灰、化成肥料を混ぜ込んで
5月初旬ごろに土作りからはじめました。
土が落ち着くのは約2週間くらい。
綿用の土作りに詳しいサイトはたくさんあるので、そちらを参照してください。
6月ごろの綿の苗です。
雑草の防止と土の乾燥を防ぐため、栽培場所に防草シートを張ってから種まきしました。
直根性だそうで、苗に育ててから移植すると上手く根付かないらしいのです。
たしかにずっと昔、苗ポットで買った綿の苗は育ってくれませんでしたね・・・。
直播が原則だそうです。
昨年も植木鉢で育てたのですが、一晩水に漬けてから撒くとよく芽が出ました。
今年はだいたい10粒くらい撒いて、半分芽が出るかどうか・・・。
水はけがよすぎて、種まき後の水分が少なかったのか、発芽率はちょっと悪かったです。
うっかりしました。来年は気をつけよう。
昼間の気温が28度くらいになるまでは、大体30センチくらいの苗のままで
約1ヶ月近く綿の木の成長が止まってました。
色々調べてみると、茎や葉の成長が止まってる間は、根をたくさん張っている状態だそうです。
7月にはいると茎と葉がどんどん茂り始め、高さは約80センチくらいに。
かわいい花芽がたくさんつき始めます。
花芽と実がつく7~8月の時期はとにかく水が必要で、朝晩の水遣りが大変でした。
茶綿の花は下を向いて咲きます。
これはアジアの多雨な環境から、花と綿の実を守るための形みたいですね。
また、茶綿は葉っぱに細かな産毛が生えていて、虫害が少なかったです。
茶綿の花の内部は臙脂色です。
園芸店の綿の木とドライフラワーからの綿の木の花は、中まで淡いクリーム色。
咲いてから一晩明けると、どちらもこんな感じで淡いピンクに色づいてしぼみます。
この儚い移ろいを楽しむのも、自家栽培の楽しみなんですね。
8月の初旬には、こんな風に綿の実が大きく成長してきます。
このとき水分を切らすと、綿の繊維が短くなってしまうそうで要注意!
園芸店の綿の実は上を向いて4~5センチくらいの大きさになってました。
一本に大体8~10個くらい実がつきました。
上手く育てると20個くらいつくらしいんですが、草丈も60センチ前後で止まってしまったし、
肥料が足りなかったかなあ。反省・・・。
そのかわり、栽培した中ではとても大きな実がついてうれしかったです。
予想以上に実つきがよかったのが、ドライフラワーからの種。
そもそも芽が出るとは思ってなかったのでびっくり。
こちらは実自体が園芸店の種より小ぶりで、花がたくさんつきました。
ついでにハマキムシもたくさんつきました・・・。
農薬使わなかったので、毎日虫取り大変でしたX(
8月下旬のある日、ふと気がつくとこっそりと茶綿の実がはじけておりました。
ほんと茶綿はひっそりしていて、奥ゆかしい。
茶綿が実をはじけさせ始めてから遅れること2週間、9月初旬に入って
ようやく園芸店の綿の実がはじけました。
その数日後には、ドライフラワーの綿の実も収穫。
左:ドライフラワーの綿の実
中:園芸店の綿の実
右:茶綿
どれも育成の手間は変わらないので、繊維をとることを考えたら
でっかい園芸店の綿の実を育てるのがいいんでしょうけどね。
ドライフラワーの綿の実は、乾燥しても綿がぜんぜんほぐれないです。
リースなどに使いやすい品種なんでしょうね。
茶綿は虫取りの手間がかからないけど、実のつく量も繊維の量も少量。
でも色つきだから、紫外線にも強いらしいですね。
天然の色だから、ほかの綿に混ぜたり工夫しても楽しそうです。
ほんとは日本の在来種を育ててみたかったんですが、時期をはずしてしまって
種の申し込みが終了してたんですよね。
来年はやってみたいけど、そんなに大規模ではできないし、
何より自分の楽しみだから、今年の種を来年も撒いてみてもいいなあ。
色つき綿は茶綿のほかにも緑色の綿もあるらしいので、
それも何とか入手できないかな?探してみようと思います。
ともあれ、こんな感じで我が家の綿栽培は収穫期を迎えてます。
台風も来そうな気配がしてますし、雨が続くようなら実の大きさを見て、
刈り取ってつるして乾燥させようと思います。
さーて、全部でどれだけ収穫できるかまだまだ楽しみです^^